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相続財産の評価方法

相続税を計算する上において、指定されたものを除き、財産はすべて取得時の時価で評価することになっています。

相続税では、課税の公平を図るために「財産基本通達」を定めて、これに基づき評価することにより課税の統一を図っています。
特別に評価方法を定めたものとしては、生命保険や定期金などがあります。

この相続税評価額の計算は、相当の専門知識が要求されますので、専門家にご相談いただくことをおすすめします。

相続財産の評価方法 一覧表

区分 方法
土地・建物 市街地にある宅地 路線価方式 宅地が接する道路の価格によって評価する
郊外や農村地にある宅地、田、別荘など 倍率方式 固定資産税評価額に基づき評価する
家屋 固定資産評価額と同額とする
株式 上場株式 課税時期(相続のあった日)の属する月の毎日の最終価格の月平均額などからもっとも低い額
気配相場等のある株式 課税時期の取引価格や公開価格などによって評価する
取引相場のない株式 同族会社の株式など。類似業種との比較や純資産などから決定する
国債、社債など 発行価額などから評価する
預貯金 普通預金 亡くなった時点の預金残高によって評価する
定期性預金 亡くなった時点の預金残高に既経過利子の金額を加え、源泉徴収された税額を控除して評価する
ゴルフ会員権 おおむね取引相場の70%で評価する
美術品、宝石、書画、骨董品 売買実例価額、売買価額及び専門家による鑑定価額
電話加入権 取引相場がある場合は取引価額、取引価額がない場合は国税局長が定める標準価額で評価する
特許権、著作権 将来受け取ることになっている補償金や印税などから考慮される

【 相続税法では 】

相続税法では、財産の価額については、一般に取得した時の時価によるとしており、財産の種類ごとに一定の評価方法や評価基準が定められています。生命保険や定期金などの一定の財産については、相続税法で評価方法が決められています。それ以外の資産については、国税庁が、財産評価基本通達や個別通達で、財産の評価方法に関する税当局の統一的解釈を公表しています。通達は法律とは異なり、納税者にその内容を強制する性格のものではありませんが、相続税の実務評価においてきわめて強い指針性を有するものと一般的に考えられています。

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